FT合同招待セッション
10月27日(火) 16:10-18:20
27P4-FT-1
DNAオリガミを利用したSERS分析用金ナノ粒子二量体の形成とその固定化技術
Formation and immobilization techniques of gold nanoparticle dimer for SERS analysis using DNA origami
京都大学
特定研究員
山下 直輝氏
<Abstract>
DNAオリガミとはDNAの自己組織化によって形成される100 nm程度の大きさの構造体である。DNAオリガミに2つの金ナノ粒子を結合した後に基板上でDNAオリガミを分解することによって表面増強ラマン分光法に必要な金ナノ粒子二量体を形成し,それを使った分子検出を実施した。また,金ナノ粒子二量体をはじめとする各種ナノマテリアルの集積化に向けたDNAオリガミの基板上への固定化技術に関して検討した。
<CV>
2013.3 同志社大学 理工学部 機械システム工学科 卒業
2015.3 同志社大学大学院 理工学研究科 機械工学専攻 博士前期課程 修了
2019.3 京都大学大学院 工学研究科 マイクロエンジニアリング専攻 博士後期課程 修了
2019.4- 京都大学大学院 工学研究科 機械理工学専攻 特定研究員
現在に至る.
27P4-FT-2
新材料開発やものづくりに「使える」マイクロ熱物性計測を目指して
Efforts aimed at measuring microthermal characteristics that can be used for new material development and "monozukuri" manufacturing
神戸市立工業高等専門学校
機械工学科 教授
三宅 修吾氏
<Abstract>
あらゆる分野で小型・高機能化が進む中,企業での研究開発現場でもマイクロ・ナノ領域における熱・機械的特性の理解の重要性がますます高まっている。本講演では我々が取り組んできた熱物性計測を中心に,研究室レベルでの計測技術を企業の汎用技術に進化させるための検討と将来像について講演する。
<CV>
992年 近畿大学理工学部原子炉工学科卒業
株式会社コベルコ科研入社.依頼分析・試験および金属材料開発・物性評価技術などの研究開発業務に従事.
2006年 同社 主任研究員
2007年 トヨタ自動車株式会社HV材料技術部主任研究員(出向).パワーデバイスの研究開発に従事.
2010年 神戸大学大学院工学研究科電気電子工学専攻 博士(工学)
「サーモリフレクタンスによる高精度熱伝導率計測技術の開発と応用(喜多隆教授)」
2010年 株式会社コベルコ科研エレクトロニクス事業部 表面物性解析室長
2014年 兵庫県立大学大学院工学研究科客員研究員(兼務)
2015年 神戸市立工業高等専門学校機械工学科 准教授
2018年 同 教授
2020年 神戸高専 地域協働研究センター長(兼務)
27P4-FT-3
IoT向けMEMSエレクトレット型エナジーハーベスタ
MEMS electret energy harvester for IoT
東京大学
特任助教
本間 浩章氏
<Abstract>
本研究では,IoT無線センサ端末を駆動するエレクトレットMEMS型振動発電素子の実現を目的とする。MEMS技術で形成された櫛歯電極とエレクトレット(永久電荷)を一体化した発電素子を提案し,櫛歯電極のアスペクト比増加,無効電力を削減することで素子面積を維持しつつ従来比99倍の発電電力1.3 mWを実現した。これにより,数秒〜数10秒での無線モジュールの間欠駆動を実証し,自立型端末へ搭載可能な小型発電素子を実現した。
<CV>
2016年に豊橋技術科学大学大学院工学研究科,電気・電子情報工学専攻博士後期課程修了,同年4月に東京大学生産技術研究所の特任研究員に採用。2020年4月より特任助教。研究分野はCMOSとMEMSデバイスの融合,光MEMS,Power-MEMS,集積化MEMS設計・製造技術など。
27P4-FT-4
マイクロ流体デバイスを用いた細胞分離・培養・操作システムの開発
千葉大学
大学院工学研究院 准教授
山田 真澄氏
<Abstract>
精密に設計・作製されたマイクロ流体デバイスを用いることで,流路構造と同程度のサイズの対象を精密に操作(分離・選抜・配列化)することができる。本発表では,水力学的効果を利用した血液細胞などの分離精製技術や,バイオマテリアル合成と細胞の高度培養・生体組織構築などについて紹介し,その技術的優位性,課題,および将来展望についても議論したい。
<CV>
2001年 東京大学工学部化学生命工学科 卒業
2006年 東京大学大学院工学系研究科 博士後期課程修了
2006年~2009年 日本学術振興会特別研究員(SPD).
2006年~2008年 東京女子医科大学 先端生命医科学研究所
2008年~2009年 マサチューセッツ工科大学 電気工学研究所
2009年~2013年 千葉大学大学院工学研究科 テニュアトラック特任准教授
2013年~ 千葉大学 大学院工学研究科・工学研究院 准教授